top of page

書簡 その217 おいらん

言わずと知れた、吉原の太夫のことである。

太夫付きの「かむろ」が「おいらのねえさん」と言ったのが語源との説が有力だが、こんな説もある。

おいらん・・漢字では、はなにさきがけると書いて「花魁」と書く。だから一番という意味だというのである。

たしかに太夫は最高位だから、一番でおいらんなのだ。

魅けて咲く花が一番ならば「梅」が一番だと言った梅好きがいた。

たしかに、昔から「梅は春一番に百花に魅けて香りを放つ」という言葉がある。

以前にも書いたが、日本人は梅が好きか、桜が好きかの論争は平安時代から繰り返されてきた。(それほどオーバーではないか・・・)

何にしても良い季節になった。満開の梅を見ていたら胸が膨らんだが・・・鼻はグシュグシュ・・・,目はショボショボ・・・おあとが宜しいようで・・・。

閲覧数:4回0件のコメント

最新記事

すべて表示

書簡 その219 ライブを終わって

やってみるもんですなぁ・・いろんなこと。いえね、歌の無いライブと称して、昭和20年代頃の話とその頃活躍した芸人の話を1時間20分程したんですがね。 まぁ良し悪しは来て頂いたお客様が決めることですが、僕自身はやってよかったです。若い人に興味を持ってもらったり(特に都々逸)、年配の方には懐かし がって頂いたり。それもさることながら、初めての試みで新しい発見がたくさんあった事。面白いもんですねぇ。客席に

書簡 その218 忘れてほしくない話

戦場のメロディ(モンテンルパの・・・)テレビを観て久しぶりに泣いた。涙が止まらなくて自分で驚いた。 話は戦後、昭和20年代に実際にあった話で、戦犯としてフィリピンで死刑判決を受けた108人の元日本兵が 人気歌手渡辺はま子の努力で助け出された話だ。 当時、大変な話題で、僕もニュース映画で帰国の様子を観て知っていたのだが、すっかり忘れていた。 このドラマは、実写や当時戦犯で現在、健在の方へのインタビュ

書簡 その216 メモ・江戸という名前の由来

僕の陣地の周りには、新聞・雑誌の切り抜きやメモが山積している。 別に趣味ではないのだが、覚え切れない忘れてしまうと思うとついためてしまう。そして捨てられない。 ・・・これは悪い癖だと思っているがやめられない。 これらの雑物の整頓が悪いので探し物をするとき、大変な苦労をする。我ながら困ったものだ。 そんな中から、一片のメモが現れた。 「お江戸あちこち」より昭和44年とある。このころ、昭和30年代から

bottom of page