書簡 その202 思い出新聞のコラムで宮尾登美子さんの高知では「ヤマモモの実を珍重する。 梅雨空になるとヤマモモ売りが来るのを心待ちにする」という記事を読んで、子どもの頃食べた、あの、あまずっぱい味を思い出した。 何処で採ったんだろう。 遊び場だった山王さんの境内か、虎ノ門の大倉集古館の庭か、それ...
書簡 その201 ふと思う若い頃には、幕末の激動の時代、若者達が本当に日本という国を憂いて激しく揺れ動いた時代に生まれて来たかった、と思った頃があった。 また、明治末期から昭和の初期に掛けて「至る処に青山あり」と大陸に飛び出していった時代に生まれれば等と思った事もあったが、...
書簡 その200 おねがい仕事で下谷稲荷町のスタジオに行く。上野駅から3分。下谷稲荷のすぐ近く。 この下谷稲荷だが元々は上野の山にあったのだが寛永4年、寛永寺の建立にあたり、上野山下に移され、その後この地に替地造営された。 昔から(西暦730年創建と伝えられる。)「正一位下谷稲荷社」と称されていたこ...
書簡 その199 特別展・江戸城両国の江戸東京博物館に特別展江戸城を観に行く。10時半頃に入場したのだが、大変な人出。 江戸の話が好きな僕にとっては江戸時代に興味を持つ人が多いことは嬉しいかぎりだが、観客に若い人がほとんどいない。 特に今日は平日。時間に余裕があるのは年配者だろうが、それにしても養老院の団...