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■書簡 その16 電信柱

僕たちの子どもの頃。電信柱が増えるごとに、都会でも田舎でもそこは明るくなって行きました。 世の中を照らす温かい明かりを運ぶ復興のシンボルの様に思われた電柱も、今では景観を妨げる邪魔者扱い。 江戸の面影を残す町並みでは電線は地下に潜り、電柱は姿を消していきます。 時代劇のロケの時、本当に邪魔だった電柱も、なくなってみると、なんとなく寂しい気がします。 たこが電線にひっかかって電信柱を昇って叱られた事がありました。 今の子どもたちは、そんなバカな事はしないでしょうが、 危険が伴う電柱が消えていくのは当然のことかも知れません。 そんな事にも時代の移り変わりを感じる今日この頃、かな。

写真は、東海道の面影を残す、三重県の関町です。 町並み保存が行われ、電柱もなくなりました。


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