■書簡 その52 泪橋
- 森章二
- 2019年9月16日
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全国に泪橋と呼ばれる橋がいくつあるだろうか。東京には二つあります。 一つは、旧東海道がアゴヒゲアザラシで一躍有名になった、立会川(浜川)を渡る浜川橋を泪橋と云う。 鈴ヶ森で処刑される罪人が裸馬に乗せられこの橋を渡った。縁のある人達がこの橋の袂で泪の別れをした。 (橋の袂に説明板がある) もう一つは、浅草から南千住へ向う道が、明治通りで交差する所に泪橋交差点があり、昔は明治通りは用水路であり、 そこに掛っていたのが泪橋です。この橋も小塚原の刑場へ向う囚人達の泪の別れを した処です。 鈴ヶ森の刑場と小塚原の刑場は「江戸のお仕置場」と呼ばれ、多くの罪人が処刑されました。 この外、全国で処刑場へ向う途中に幾多の泪橋があると思われます。鎌倉から茅ヶ崎の刑場に向う途中にも泪橋がありました。 皆さんの住んでいる近くの泪橋、教えてください。
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