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書簡 その220 気をつける

つい先日のことだ。聖蹟桜ヶ丘の某スーパーマーケットの表から見えるところで築地直送の鮮魚を一日だけ売り出している。

ふらっと入ってみると、北海道産の「黒ソイ」がある。これは珍しい。東京ではなかなかお目にかかれない魚だ。

刺身にしても煮魚にしても旨い。キンメやノドグロ・・・あっちいけぇ~!てなもんだ。

早速買って、お金を払おうとすると「レジのほうで」という。そこへ携帯電話が鳴る。話をしながら電波が気になって表に向かう。

話に気をとられてそのまま歩いていく・・・。電話を切った。あッ!ぶら下げている魚に気が付いた!。あわてて戻ってレジに行きお金を払う。

このとき「この魚をぶらさげて表まで行ってしまったけど、誰も咎めなかったよ」といったら、

店員さんは笑いながら「気をつけなければいけませんね」と云った。

当然向こうは、持っていかれないように・・という意味だったが、はっ!とした。

咎められなかったからよかったものの、あの時 表で「もしもし、ちょっと事務所まで」と声をかけられていたら大変なことになってしまう。

うっかりが、シャレにならないこともある。気をつけなければ・・・・・。

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