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書簡 その218 忘れてほしくない話

戦場のメロディ(モンテンルパの・・・)テレビを観て久しぶりに泣いた。涙が止まらなくて自分で驚いた。

話は戦後、昭和20年代に実際にあった話で、戦犯としてフィリピンで死刑判決を受けた108人の元日本兵が

人気歌手渡辺はま子の努力で助け出された話だ。

当時、大変な話題で、僕もニュース映画で帰国の様子を観て知っていたのだが、すっかり忘れていた。

このドラマは、実写や当時戦犯で現在、健在の方へのインタビュー(108人中健在の方は10数人)。

90歳の方の涙と二度と戦争は嫌だという言葉に心を打たれた。

いくつかのエピソードも今語り継がれなければ失われてしまう感動の物語だ。

僕は来月、10月9,10日に「歌のないライブ」として、忘れて欲しくない昭和20年代とその頃活躍した芸人たちの話をするのだが

こんなステキな話を忘れていたなんて・・・・・。久々にみんなが歌っていた、戦犯の人たちが作った「モンテンルパの夜はふけて」が

よみがえった。思い出させてくれて「ありがとう」と言いたい。

忘れて欲しくない話、思い出して欲しい話、知って欲しい話がまた一つ増えた。

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