僕の陣地の周りには、新聞・雑誌の切り抜きやメモが山積している。
別に趣味ではないのだが、覚え切れない忘れてしまうと思うとついためてしまう。そして捨てられない。
・・・これは悪い癖だと思っているがやめられない。
これらの雑物の整頓が悪いので探し物をするとき、大変な苦労をする。我ながら困ったものだ。
そんな中から、一片のメモが現れた。
「お江戸あちこち」より昭和44年とある。このころ、昭和30年代から40年代中ごろまでに書かれた本は面白い。
江戸の話なのだが口伝も多く残っていて現在のように机上の勉強や記録ではないので読んでいて実に楽しい。
僕たちが子どものころ、昭和20年代に、80歳代のお爺さんなら幕末生まれ。江戸時代の話をナマで聞けたものだ。
子どものころに聞いた話を思い出しながら、このメモをチョット紹介。
江戸は「荏処」と書かれていた。葭葦、荏草が、生茂った海辺のところという意味だろう。
また「江処」「江門」とも書く。海岸が入り込み至るところに入り江があったのだろう。
江の門戸、河口などの意味から「江戸」の名前ができたらしい。
また他の本には。江は入り江のこと、戸は入り口、谷戸とか瀬戸というように、入り江の入り口を江戸という・・というのもあった。
地名は文化なのに、変えてしまうのは、そんなもんでしょうかね。
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