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書簡 その208 無題

高校生か中学生か・・・女の子が数人で大きな声で話をしている横を通り過ぎた時だ。「うそ~ありえな~い」という声が飛び込んできた。

近頃は言葉の単略化というのか、短くした言葉や簡単な一言で、いろんな事を済ませてしまうようだ。なんでもかんでも「ありえな~い」で・・・。

ふと思った。あり得ない事を例えた言い方って沢山あったよなぁ「西から日がでる」「雄猫が子を産む」「枯木に花が咲く」

「煎り豆に花が咲く」なんてぇのもあったなぁ。「ひょうたんから駒」これも元々は、ありえないことから来ているわけで、

「ひょうたんから米が出た」の米が訛って駒になった。(昔話「雀の恩返し」より) まだあるよ!

「冷や飯から湯気が立つ」 「根がなくとも花が咲く」もっともこれは外国にはそんな植物(エアープランツ)もあるようですがね。

あり得ないという例だけでも、これだけたくさんあるんですからね。

先人達の洒落心から生まれた言葉・文化、ちょっと使ってみませんか?

世の中スピード時代「呑気なこと言ってんじゃねぇ」とお小言食うかも知れないけど、

こんなところから心の余裕が生まれるんじゃないですかね。洒落てるよ。

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