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書簡 その207 日本はきもの博物館

広島県福山市松永町に松永下駄産業日本一を記念して作られた博物館だ。

以前、しまなみ海道で四国に渡る時 だったと思うのだが、尾道あたりを通った時、街路に看板で「日本はきもの博物館」とあるのが目に入った。

それ以来、気になっていたのだが、そのためだけで行くには遠すぎる。

ついでにと思うときには時間がない。それが、ひょんな事から機会に恵まれた。

山口県徳山で仕事が終わって、明日は帰るだけ。これはチャンスと福山市に住む知人に連絡すると

詳しい友達と案内するから寄れ、というので甘えることにする。

翌朝、駅まで迎えに来てもらって車で20分位。車中での説明によれば所在地の松永町は日本一の下駄の生産地だという。

へえ~。僕は下駄の産地といえば会津の桐下駄と四国のゴマ竹を細く切って貼り付けた下駄が有名で、

後はその土地土地で作られる位で、そんな大規模な生産地があることを知らなかったので驚いた、といっている間に到着。

そこには広い敷地内に「日本郷土玩具博物館」と隣接して建てられていた。早速入場料(両館共通で1000円)を払って中に入る。

すごい。中でも仕業用のはきものがおもしろい。田下駄や水中で浮かないように工夫された箱のような形で、

中に重い石などを入れた高下駄。わらじからぞうりまで種々のはきものが展示されている。

僕の好きな八つ割もあった。古代から現代まで日本を中心に世界のものまで、見ごたえのある数々。楽しい。

玩具博物館のほうは一日では見切れないほどの広さで、足早に回ったのだが 今度はゆっくりと見て回りたいものだ。

全国に珍しい博物館は多々あるが、此処は、わざわざ行っても十分に楽しめる。

一日いてもあきない。楽しい博物館だと思うよ。

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