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書簡 その184 荒神山

鈴鹿市へ講演に行く。前日に打ち合わせで乗り込み、今日の講演は午後から。

それではと、以前から 行ってみたいと思っていた荒神山へ出かける。

時代劇ファンならお馴染みの地。

4月7日の荒神山の 高市の縄張りをめぐって、神戸一家と安濃徳一家の喧嘩に、

吉良の仁吉と清水一家が弱小集団・神戸一家(元々の縄張り所有者)に助太刀して

勝利を収めるが、主人公の仁吉は死んでしまう、という

神田伯山の講談、広沢虎造の浪曲や芝居で一世を風靡した物語。

(私の在籍した新国劇の十八番の 一つでもある)いや~来て見て驚いた。

荒神山観音寺は境内は広く、現在まで続いている4月7日のお祭りの所為か

手入れが行き届いている。

仁吉の遺品、回し合羽に三度笠、仁吉を撃った鉄砲が展示してある。

丁度、庭の掃除をしていたご住職のお話を聞くことが出来た。

お寺の歴史や物語を後世に伝えたいとの熱い思いが伝わって来て楽しかった。

もっとお話を聞きたかったが仕事の前。失礼をして退却した。

4月7日のお祭りも機会があったら見たいものだ。

(仁吉を撃った鉄砲の一丁は金象眼で素晴らしい龍の細工が施してあったそうだが

盗難に遭ってしまったそうだ、とても残念がっていました。

昔は高神山と書いたそうです。)

 
 
 

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