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書簡 その149 火事と貧乏

今、天災で一番怖いものは?といえば誰もが「地震」と答えるでしょう。

では、江戸時代は、というと一番は「火事」。いったん火が点くと消すのは不可能。

龍吐水(リュウドスイ)というポンプがあるのですが、とても火の勢いには適いません。そこで風下の家を壊すわけです。

そのため町家は、常に壊し易いように作られているんです。決して貧乏だからではなく、自衛のための掘っ立て小屋だったんです。

ただ火事が頻繁におこるため、小銭が貯まる頃には焼け出される。その繰り返し。だから江戸の市民は年中、金欠病。

江戸の三大病の一つです。

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