下駄で思い出したが、明治から昭和に掛けての芝居に必要な履物に、「八ツ割れ」がある。
僕の子供のころには下駄屋で売っていたのだが、最近は、とんと見ない。
小道具屋さんに聞くと、浅草で売っているというので探しに行った。
片っ端から履物屋めぐりをしたが見つからない。
中には、八割れって何ですか?という下駄屋もあって「バカヤロウ」と言いたかったが、もう若くないので
黙ってでてきた。十数件回って、扱っている店が二軒。一軒は品切れだったのだが、ついに見つけた。
元々木っ端で作る上等なものではなく、下駄より安いものだったはずだが、最近は、作る手間が掛るためか
高価なものになっている。説明するより、写真を見てください。
「花と龍」や「無法松の一生」という芝居でゴンゾ等で履いたものです。
子供の頃にはアロハシャツを着たアンチャンが履いているのを見たことがあります。
今履くと、洒落た感じで良い物だと思うのですが・・・。
畳表に六つに割った木の底。なんで八割れっなんですかね。
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